P10100651日にち:2005年10月23日(日)

場所:愛西市 佐屋公民館

演目:「遥かなる 山なみ」

「遥かなる山なみ」の舞台に立って                  渡辺和明

あれからどれだけたったのだろう。二十代という若い時に舞台に立ってから三十年近く経緯している。「舞台に立つ」という感覚を忘れかけていた。
 今回の舞台づくりは、長いようで短く時が立つのがとても早かった。毎週土・日ごとの練習だったが、待ち遠しくまた楽しいひとときでもあった。舞台づくりをしていく中で、不安と期待・喜びが増してくるようだった。台本の読み、立ちげいこ、通しげいこと進む中で自分の中にある昔の感覚がよみがえってくるようだった。セリフがなかなか自分の中に入らず、夜、布団の中で台本を読んだ。立ち振り付けが思うようにならず、頭の中で混乱した。役づくりが具体化できず、不安な気持ちがあった。
 本番前の緊張の一瞬、胸がドキドキ、音が聞こえてくるようだ。幕が上がり舞台は進む。出番だ。足はひとりでに動いていた。舞台上での心地よい緊張感を感じながら構成詩劇はすすむ。最後の太鼓が鳴った。ホッとする気持ち、ヤッターという感じ、お客様の大きな拍手、充実感いっぱいだった。
劇団の仲間達と創りあげた舞台。かけがえの仲間達と、一緒に創った舞台。
私の最高の時である。